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カメラで撮影する方法、スキャナで取り込む方法

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昔のフィルムのカメラで撮影した写真や、手書きのイラストなどは、デジタル化すれば作品の中で使用することができます。これらの紙媒体をデジタル化するにはいくつか方法があります。


(1)ひとつめはご存じカメラで撮影してしまう方法です。

写真の真上から写真の中央の軸上にレンズを設置して撮影します。デジカメなどはレンズ歪みの少ない単焦点のマクロ系のレンズがベストですが、ビデオカメラなどのズームレンズの場合はアップ気味のズーム域で撮影します。ただし、最望遠ではレンズの解像度が落ちることが多いので、程よい中間のズーム域で撮影することを推奨します。照明は均一に当てるのが難しいので、昼間、太陽光が回り込んだ均一に明るい室内で撮影すると良いでしょう。(三脚やカメラの影が出ない方向に設置します)
<この方法のメリット>:手持ちのカメラでデジタルの静止画にすることが可能
<この方法のデメリット>:写真などを撮影するので照明・三脚などのセッティングが必要で、均等な明るさで撮影すること、完全に正対させていないと写真が歪んでしまうこと(写真の上下左右の辺の長さに違いが出て長方形にならない)など、少し技術・時間が必要。また、解像度はカメラの解像度に依存します。

<撮影時に写真をズームなどの演出をする>
ビデオカメラや動画機能のあるスチルカメラの場合は、撮影時にズームやフォーカスなどを操作しながら動画記録することで、演出を加えることができます。このときHDVカメラをご使用の場合、カメラモードにしておき、脇に設置したDV-7HD本体にi.LINKケーブルで接続した状態で撮影しながら同時に取り込むことで、いちいちテープなどに記録しなくてもその動く映像をDV-7HDに直接取り込むことができます。ビデオカメラなどはテープに記録しなくてもズーム操作やティルト・パンニングなども通常通り可能ですので、昔の写真などをビデオカメラで演出しながら直接DV-7HDに取り込んでしまうのはより効率的な方法です。AVCHDカメラの場合でも、アナログコンポーネント映像出力の機能がある場合は、直接DV-7HDにカメラの出力映像を撮影しながら同時に取り込んで使用することができますが、アナログ経由になるので一旦メモリカードに記録してから取り込んだ方が扱いやすいかもしれません。

<編集時に写真をズームなどの演出をする>
静止画や動画は、DV-7HDに取り込んで使用しますが、取り込んだ後からでもDV-7HDの機能を使ってズームイン、アウト、パンニング、ティルティングなどの演出を、より簡単に、より正確に加えることができます。編集時の演出は、手振れなどが発生しないので、より簡単・的確に演出することができます。もちろんHDVカメラ等のビデオカメラの動画・静止画映像でもこれらの演出は可能ですが、「デジイチ」と言われるデジタル一眼レフカメラや、「コンデジ」と呼ばれるコンパクトデジタルカメラなどをお持ちの方はビデオカメラより高解像度な静止画を撮影して使用することで、より高画質で「ズームイン」などの拡大をしたりすることができます。

 


(2) スキャナーなどを利用して画像をデジタル写真にする方法

複合機の使用方法はいたって簡単で、ファックス複合機に保存用のメモリカードを挿し、写真をセットしてスキャンボタンを押すだけで、写真や本などを高解像度で静止画データ(JPEG画像など)にしてメモリカードに保存してくれます。あとはDV-7HDでこのメモリカードに保存された写真を読み込むだけです。

パソコン用の専用スキャナーの場合は、スキャナーをパソコンに接続して、スキャナーに付属しているメーカーの取り込みソフトでパソコン内に一旦取り込みます。これをDV-7HDで利用することになります。スキャンする解像度ですが、一般的な普通判の写真のA6サイズ(12.7×8.9cm)の場合、400dpi(※)ぐらいでスキャンするとだいたいHDサイズ(1920×1080ピクセル)をカバーできる解像度(2000×1402ピクセル)になります。現行のスキャナーは1万円台でも4800dpiぐらいの高解像度でデジタイズできますので、解像度は十分と言えます。また、ネガフィルム・ポジフィルムに記録された写真の場合でも、多少高価になりますが、透過原稿対応のスキャナーで直接フィルムから色補正などをかけながら静止画データにすることが可能です。中判などのフィルム写真の場合は透過原稿ユニットが使えるスキャナーで非常に高画質なデジタル静止画にすることが可能です。
メリット:三脚や照明などの機材のセッティングが不要で、高解像度で均一の明るさで取り込める。
デメリット:所持していない方は新規購入が必要になる
(※)dpi = dots per inch  1インチ(1平方インチではない)の幅の中にどれだけのドットを表現できるかを表す単位。

(ご注意)
DV-7HDでスキャナーなどに付属してくるソフトウェアをご使用になる場合、こちらを必ずご覧ください。