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カメラで撮影する方法、 スキャナで取り込む方法

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 昔フィルムのカメラで撮影した写真や、手書きのイラストなどは、デジタル化すれば作品の中で使用することができます。これらの紙媒体をデジタル化するにはいくつか方法があります。


 

(1)ひとつめはご存じカメラで撮影してしまう方法です。

写真の真上から写真の中央の軸上にレンズを設置して撮影します。デジカメなどはレンズ歪みの少ない単焦点のマクロ系のレンズがベストですが、ビデオカメラなどのズームレンズの場合はアップ気味のズーム域で撮影します。ただし、最望遠ではレンズの解像度が落ちることが多いで、程よい中間のズーム域で撮影することを推奨します。照明は均一に当てるのが難しいので、昼間、太陽光が回り込んだ均一に明るい室内で撮影すると良いでしょう。(三脚やカメラの影が出ない方向に設置します)
<この方法のメリット>:手持ちのカメラでデジタルの静止画にすることが可能
<この方法のデメリット>:写真などを撮影するので照明・三脚などのセッティングが必要で、均等な明るさで撮影すること、完全に正対させていないと写真が歪んでしまうこと(写真の上下左右の辺の長さに違いが出て長方形にならない)など、少し技術・時間が必要。また、解像度はカメラの解像度に依存します。

 


 

(2) スキャナーなどを利用して画像をデジタル写真にする方法

写真をデジタイズする(デジタル・データにする)ためには、昔は高価な高解像度のフィルム・スキャナーが必要でしたが、最近ではパソコンに接続する一万円台の安価なスキャナーや、ファックス等の複合機でも高解像度な写真をスキャンして画像データにすることが可能です。ファックスを日常よくご利用の方は是非検討すると良いでしょう。

複合機の使用方法はいたって簡単で、ファックス複合機に保存用のメモリカードを挿し、写真をセットしてスキャンボタンを押すだけで、写真や本などを高解像度で静止画データ(JPEG画像など)にしてメモリカードに保存してくれます。あとはビデオキャンバスでこのメモリカードに保存された写真を読み込むだけです。

パソコン用の専用スキャナーの場合は、スキャナーをパソコンに接続して、スキャナーに付属しているメーカーの取り込みソフトでパソコン内に一旦取り込みます。これをビデオキャンバスで利用することになります。スキャンする解像度ですが、一般的な普通判の写真のA6サイズ(12.7×8.9cm)の場合、400dpi(※)ぐらいでスキャンするとだいたいHDサイズ(1920×1080ピクセル)をカバーできる解像度(2000×1402ピクセル)になります。現行のスキャナーは1万円台でも4800dpiぐらいの高解像度でデジタイズできますので、解像度は十分と言えます。また、ネガフィルム・ポジフィルムに記録された写真の場合でも、多少高価になりますが、透過原稿対応のスキャナーで直接フィルムから色補正などをかけながら静止画データにすることが可能です。中判などのフィルム写真の場合は透過原稿ユニットが使えるスキャナーで非常に高画質なデジタル静止画にすることが可能です。
メリット:三脚や照明などの機材のセッティングが不要で、高解像度で均一の明るさで取り込める。
デメリット:所持していない方は新規購入が必要になる

(※)dpi = dots per inch  1インチ(1平方インチではない)の幅の中にどれだけのドットを表現できるかを表す単位。